盂蘭盆とは──7月のお盆と、自宅でできる祈りのかたち

東京を含む関東地方の多くでは、7月13日から16日ごろに「お盆(盂蘭盆会/うらぼんえ)」を迎えます。
この時期は、先祖の霊がこの世に戻ってくるとされ、家族で迎え、もてなし、感謝を伝える日本の大切な年中行事です。

霊園をご検討中の方や、まだお墓をお持ちでない方にとっても、お盆は故人を偲び、供養の心をあらためて見つめ直す機会となります。


◇ 盂蘭盆とは?

「盂蘭盆(うらぼん)」という言葉は、古代インドのサンスクリット語**「ウランバナ」**に由来し、「逆さづりの苦しみを救う」という意味があります。

仏教の伝説によれば、釈迦の弟子のひとり・**目連尊者(もくれんそんじゃ)**が、餓鬼道に落ちて苦しむ母親を救うため、僧侶たちに供養を施し、その功徳によって母を救ったという話が元になっています。

この教えが日本に伝わり、やがてご先祖の霊に感謝を捧げ、供養する「お盆」の行事として定着しました。
現在では、宗教を問わず、ご先祖や故人に感謝と祈りを捧げる大切な文化として広く受け入れられています。


◇ お墓がなくてもできる、心を込めたご供養

お墓が整っていなくても、お盆の供養は自宅で十分に行うことができます。
形式にとらわれすぎず、故人を思う心を何より大切にしましょう。

1. 簡易な祭壇を設ける
仏壇がない方は、清潔な布の上に故人の写真や位牌、花やお供え物を飾って祈るスペースを作るだけでも心が整います。

2. 精進料理を用意する
ご先祖の霊を迎える意味を込め、野菜や豆腐などを中心とした精進料理を用意する方もいます。供養の一環として家族で食卓を囲むのも大切です。

3. 灯火をともす(迎え火・送り火)
屋外での火の取り扱いが難しい場合は、ろうそくや電気灯でも構いません。灯りは「道しるべ」となり、ご先祖を迎える象徴とされています。

4. 思い出を語る
ご家族で故人の思い出を語り合うことも、自然であたたかな供養です。思いを言葉にすることで、心が通い合います。わりません。
形式にとらわれすぎず、ご自宅でできることから、心を込めた供養を大切にしていただければと思います。


◇ 都立霊園の申込み締切が近づいています

現在、都立霊園の使用申込みが受付中です。
申込み締切日が迫っておりますので、ご検討中の方はお早めのご確認をお願いいたします。

【締切日】2025年7月3日(木)

※詳細は公式サイト「TOKYO霊園さんぽ」をご覧ください。